2018.06.06 フード

球美の島の恵み! 湧き水から作られる久米島泡盛「久米島の久米仙」「久米島」の魅力に迫る!

久米島は湧き水に恵まれた土地で、泡盛作りに適した環境です。その久米島では、人気の泡盛が作られ続けています。

今回は、泡盛の売り上げランキング1位を誇る久米島の久米仙や、古くからの製法にこだわりのある米島酒造をご紹介いたします。

久米島の泡盛が県内外で愛されている理由を知るべく、取材をしてきました!

泡盛売上NO,1の久米島の久米仙! 人気のヒミツは、久米島の湧き水とこだわりの製法にあった

久米島の久米仙向上
株式会社久米島の久米仙にお伺いして、取締役常務島袋さんにお話を伺いました。

–まずは久米島で創業したきっかけについて教えてください。
「久米島は、かつて米作りが盛んだったほど水が豊富な土地です。その水が泡盛作りに適していたのが、お酒を作り始めたきっかけです。」

–泡盛づくりに重要なことは何ですか?
話す男性「泡盛にとって重要なのがお水です。沖縄の水は硬水と言われていますが、久米島の湧き水は硬度が70ほどの軟水で、当社の酒作りに合った水質です。お米を炊く作業、発酵過程、度数調整なども地下水をそのまま使っています。」

–特にこだわっている点について聞かせて下さい。お酒の香りを嗅ぐ男性

「商品には、13度、25度、30度、35度、40度 43度 44度とあります。蒸留後のアルコールは約48度、お酒と水がしっかりと馴染むよう最初の工程で各製品度数ごとに割り水をして貯蔵し出荷します。そうする事で、水分子がアルコール分子の周りに結合しアルコールの刺激が抑えられ、味に丸みができます。」

–泡盛作りで楽しみや喜びを感じることはありますか?
帽子をかぶった男性
「泡盛作りは、その日の天候や気温に合わせて菌の環境を整えなければいけません。冬場は外気温が冷たく菌の動きが鈍くなるため、空調などの管理が重要となります。毎日同じ作業の繰り返しではない点にやりがいを感じます。会長からは「菌と喋りなさい」と言われていて、今はその意味がわかるようになりました。」

–久米仙が泡盛売り上げ1位を誇るひみつは?久米島の久米仙三色の久米仙「売り上げ1位の要因は、お客様に育てて頂いていることです。離島というハンデはありますが、お客様に喜んでもらえるお酒を作っていければと思います。」
久米島の久米仙が美味しいのは、効率よりも味を追求するこだわりと、日々の気候を見ながら菌と対話する職人技があってのことだということが分かりました。良質な湧き水が豊富にあるという環境に甘んじることなく、より良い泡盛作りを目指す久米島の久米仙は、今後さらなる美味しさを泡盛ファンに届けていただけそうです。

イオン琉球のオンラインショップでは久米仙を販売しています。オンラインショップはこちら!

伝統を守りつつ新たな味に挑戦する「米島酒造」のこだわりに迫る!

久米島酒造の看板
米島酒造株式会社にお伺いして、代表取締役の田場さんにお話を伺いました。

–米島酒造の歴史から教えていただけますか
説明する男性
「米島酒造は今年で70年目を迎え、私で4代目になります。「米島」という泡盛を主力商品として売り出していましたが、現在は「久米島」と名を変えて販売しています。また、自分たちが作った新しい泡盛を更に広めていきたいと考えています。」

–米島酒造の泡盛の原料や製造工程を教えてくださいインディカ米
「インディカ米の丸米は寝かした時に生じる甘み、香り、切れの良さが泡盛作りに適しているので、ウチではインディアカ米での泡盛作りにこだわっています。その後、お米を蒸して冷却する工程を経て、黒麹菌を撒きます。」
銀色のタンク
「その後に行われるお米の乾燥は、湿度や温度の調整作業が必要になります。お米や麹は毎回違う個性を持っており、その時々で最適な調整ができるように工夫をしています。この作業は難しいですがやりがいや、楽しさを感じる作業でもあります。」
紫の布をかぶせた壺
「また、このような調整作業以外でも、様々な要素が泡盛の味を左右します。例えば、それぞれの蔵内酵母によって味は変わりますし、蒸留器にダンボールを巻くだけでも味は変わります。また、泡盛を入れる瓶によっても味が変わります。様々な味の違いを、アナログな環境でも生み出すことができます。」

–米島酒造の商品紹介をお願いします。瓶に入った久米仙
「定番商品の久米島43度は、チョコレートやココアパウダーのような香りが感じられますよ。とても力強い味で独特の重みを感じていただけます。壺で寝かせているので、黒糖蜜のような風味が感じらます。男性に人気の泡盛です。飲み方としては、ストレート、ロック、水割り、お湯割りなどでお楽しみください!」
青い瓶に入った美ら蛍
「美ら蛍は、久米島に生息する天然記念物「久米島ぼたる」から名前をもらいました。ほたるが生息できるほど綺麗な水で作られた泡盛で、辛味や苦味がなく軽やかな味わいが特徴です。泡盛には珍しくお湯割にしても楽しめますよ。後味がしっかりしてキレが良いので、刺身との相性も抜群です!」

田場さんにお話を伺って、本当に楽しそうに泡盛のお話をされているのが印象的でした。長い伝統を持つ主力商品がありながら新しい味作りに挑戦できるのは、泡盛作りを楽しむ心を忘れず作り続けられているからだと感じました。新しい味に出会いたい泡盛ファンは、米島酒造の泡盛をぜひお試しください。

久米島の恵みでつくられた、こだわりの泡盛を味わう

久米島産泡盛は、久米島の湧き水の恵みや、製法のこだわりを感じることができました。自然の恵みうけ、妥協しないその製法から作り出さられる泡盛は、泡盛ファンならず、すべてお酒好きの方にオススメできます。久米島の泡盛をぜひ味わい、楽しんでみてください。

イオン琉球のオンラインショップでは米島酒造の泡盛を販売しています。オンラインショップはこちら!

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