健康長寿のアイデアが集結！ イオン琉球×名桜大学「健康長寿弁当」コンテストをリポート

「健康長寿弁当」コンテストは、名桜大学の学生さんとともに健康で長生きするために必要な「食」のアイデアを集めて、オリジナル弁当をつくるプロジェクトです。

名桜大学は、健康分野の専門知識がまなべる学部や地域の健康支援のため積極的に活動しているヘルスサポート（ボランティアグループ）があります。健康長寿に対するノウハウはもちろん、想いが強い学生さんが多く総勢10チーム（47名）、12案ものアイデアが集まりました。

オリジナル弁当のテーマは「健康を意識した若者が食べたくなる弁当」。さまざまな審査の結果、最優秀作品に選ばれたお弁当はイオン琉球で商品化し、お客様にも美味しい「健康長寿弁当」を楽しんでいただけるように進めています。

名桜大学で行われた二次審査では、自分達の考えた「健康長寿弁当」のコンセプトやレシピなどを審査員にアピールしていただきました。個性豊かで想いの詰まったアイデアが多く、素敵なお弁当が集まりました。

各グループで考えたお弁当のアイデアをオンラインプレゼンでアピール

コンセプトやターゲットなど具体的な商品化に向けた内容が詰まったプレゼン

自分のチームだけではなく他チームのプレゼンも聞いて勉強している熱心な学生さん

プレゼン審査の質疑応答に参加いただいた名桜大学の砂川学長

審査基準は以下の5つ。
・設定したテーマと弁当の内容が合っているか
・ターゲットは明確か、若者とはどの世代どの性別か
・独自性、新規性があるか
・コンセプト、ストーリーに共感できるか
・買って食べてみたいか

プレゼン審査はお弁当のレシピや栄養バランスだけではなく、企画のコンセプトやターゲット、オリジナル性があるかなど商品化して販売するために必要なポイントも審査しています。

プレゼン審査に参加した各グループに、「健康長寿弁当」コンテストについてお話を聞いてみました。

野菜を食べよう！オムライス弁当グループ

−− 健康長寿弁当コンテストに参加しようと思ったきっかけはなんですか？
「栄養学やスポーツ栄養学を学んでいくなかで『自身でも食で健康につなげていくことができるのではないか』と考え、コンテストに参加しました。メンバーはヘルスサポート（沖縄県の健康支援をするボランティアメンバー）に声がけをして、自分の作ってみたいお弁当が似ているメンバーとグループを組みました」

美らまーさんピクニック弁当グループ

−− プレゼンはうまくできましたか？
「直前にリハーサルをしてプレゼンやりきって最後にドヤ顔をしましたが、実はとっても緊張していました（笑）今日プレゼンに参加できなかったイラスト担当が一生懸命作ってくれましたし、見栄えと栄養を考えて試作もがんばりました。」

SIC弁当 グループ

−− メニューの決め手はなんですか？
「『健康』というと、体の健康が一番で減量や食事制限が大きなプレッシャーになると思います。そうならないためにどうすればいいか？と考えた結果、好きなモノや好きなコトで健康を意識ができればいいなと考えてメニューを決めました」

ちむじゅらさんロコモコ丼グループ

−− お弁当のメニューはどんな感じで決めていきましたか？
「まずは1人1つ好きなメニュー案を出しましたが、結果的に揚げ物が多くなってしまって…（笑）メニューの中から厳選して、調理法が工夫できるハンバーグと麦ごはんを使ったロコモコ丼になりました。ハンバーグの具材は、栄養バランスと市場調査、そしてフードロスの観点から『おから』を使ったレシピにしました」

美egan弁当グループ

−−コンセプトはどのように決めましたか？
「美egan（美+vegan）のコンセプトは、野菜を中心にしたveganのメニューをメインに考えていたところ、グループメンバー全員が女性であることもあり、『美』を意識して合わせると、もっとよくなるのではないかと思って作っています。見た目は茶色系にならないように、彩りのアイデアを出し合いながら試作を頑張りました」

−−美egan弁当グループ担当の神崎先生よりコメントをいただきました。
「今回参加したメンバーは、未来の養護教諭（保健室の先生）を目指しています。『健康長寿弁当』コンテストは食の取り組みや食育が子ども達の健康に必ずつながっていくと考えており、とても素晴らしいきっかけをいただいたと思っております」

プレゼン審査の結果により選ばれた上位3チームによる試食審査会。プレゼンしたお弁当を学生さん自身で試作していただき、各審査員が実食しました。

最終審査の試食にむけて制限時間内に試作をつくる学生さん

審査基準は以下の7つ。
①見た目（配置・バランス）
➁見た目（彩り）
③独自性（他社との差別化・真似できない）
④弁当のコンセプトが伝わる
⑤味のバランス（飽きない・薄すぎる・濃すぎる）
⑥おかずと主食（米）のバランス
⑦満足感

学生さんのアイデアを具体的に商品化するため、実際にお客様へ提供することを一番に考えたポイントを重視して審査しました。

最優秀作品に選ばれた「つなげる長寿弁当」 

お弁当のコンセプトづくりからプレゼン、試作を経て決定した最優秀作品はヘルスサポートチームの「つなげる長寿弁当」。

つなげる長寿弁当は、Well-being（心身と社会的な健康）をテーマに沖縄の”ユイマール”や”イチャリバチョーデーの精神”、そして沖縄の温暖な気候で育まれた食文化と先人が築いた伝統を“つなげたい”という強い想いから生まれたお弁当です。

とくに重要視されたのは「沖縄の伝統的な食文化」で、沖縄の健康的な食材を使った低カロリーかつバランスの取れた調理法を中心に、伝統料理を美味しく食べられるメニューをプレゼンしていただきました。

審査員からの評価（一例）は、
「健康活動を実践している住民から得た情報を弁当に取り入れていることは大変素晴らしい」
「今求められるお弁当の条件を踏まえ、どのようにしたらコンセプトに沿ったお弁当に仕上げることができるか、よく考えられていました」
「全体的にしっかりリサーチされており、とても聞きやすい発表でした。アンケート調査も官公庁などがベースで信ぴょう性が高く勉強させられる面が多かったです」
など。

つなげる長寿弁当は、健康長寿弁当のコンセプトやレシピだけが評価されただけではなく、企業の商品開発さながらの市場調査とアイデアが高い評価につながっています。

−− 健康長寿弁当コンテストに参加しようと思ったきっかけは何ですか？
普段から地域のおじい、おばあにお話を聞きにいく機会がありますが、沖縄県の伝統的な食材や郷土料理があまり知られていない現状を目にしました。沖縄県の食文化を大切にするために、『食生活と現状』と『健康長寿』を結びつけて発信する必要性を感じて応募しました」

−− アイデアからメニュー、お弁当完成まで一番苦労した、工夫したところはどこですか？
「苦労した点は、メンバーの知識の違い。学年が異なるメンバーがいる中で、それぞれのアイデアを説明しながら意見を聞いたりまとめたりするのが大変でした。
工夫した点は県外メンバーが数名いたため、うちなんちゅがあまり気づかない点やレシピを活かせたところです」

−− 「健康長寿弁当」コンテストの参加にあたり飲食店やスーパーへは行きましたか？
「日程調整をして2〜3名くらいでレシピの参考になった飲食店や県内のスーパーに足を運んで調査しました」

−− 健康長寿弁当コンテストに参加して良かったことはありますか？
「（進学で）沖縄に住んで4年くらいで知ったつもりではいましたが、まだまだ沖縄県知らない魅力に気づくきっかけになりました」

−− 商品化されたらどんな人に食べてほしいですか？
「メインターゲットは30代ですが、高齢の方からお子様までたくさんの人に愛されるお弁当になればいいなと考えています」

最優秀作品に選ばれた「つなげる長寿弁当」の商品化に先駆けて、ご参加いただいた名桜大学の皆さんに参加いただき表彰式を行いました。

イオン琉球×名桜大学の「健康長寿弁当」コンテストは、健康長寿に対して真剣に考えた学生さんのアイデアが集まりました。「健康長寿弁当」を通して、食生活を愉しく考えるきっかけになるのではないでしょうか。

最優秀作品に選ばれた「つなげる長寿弁当」は、そのコンセプトを活かして商品化しました。

2024年3月20日（水・祝）、イオン名護店にて商品名『名桜大学ヘルサポ監修つながるうちなー弁当』としてお披露目会・学生販売会を開催します。

【先行 販売日時】2024年3月20日（水・祝）16時〜
販売店舗：イオン名護店、マックスバリュなご店

【第１弾 販売日時】2024年3月23日（土）、3月24日（日）、3月30日（土）、3月31日（日）
（土日４日間限定）
販売店舗：イオン名護店、イオン那覇店、イオン南風原店、イオン北谷店、イオン具志川店、イオンスタイルライカム、マックスバリュなご店

【第2弾 販売日時】2024年4月3日（水）〜4月16 日（火）（毎日販売）
販売店舗：イオン名護店、イオン那覇店、イオン南風原店、イオン北谷店、イオン具志川店、イオンスタイルライカム、イオンスタイル豊崎、マックスバリュなご店、マックスバリュ牧志店、マックスバリュ安謝店、マックスバリュ一日橋店、マックスバリュとよみ店、マックスバリュ宮古南店、マックスバリュやいま店
※販売個数は店舗により異なります。

店頭で見かけた際はぜひ、ご賞味ください。