2017.11.14 フード

【久米島特集vol.1】海洋深層水が育む久米島の恵み! 町長に魅力を聞いてみました

那覇から西に約100km、飛行機で約30分の距離にある久米島。かつては「球美の島(くみのしま)」と呼ばれていたほどに美しい久米島には、自然の恵みがとても豊富です。近年は海洋深層水を活用した産業がとても盛んで、世界的な注目度もどんどん高まっています。

イオン琉球は2009年12月より、久米島町と物産販売奨励協定を締結。久米島の地域資源を活かした特産品をはじめ、久米島のさまざまな「すぐりむん」を特集していきます! 今回は久米島にどんな魅力があるのか、久米島町の大田治雄町長にご紹介いただきましたので、ぜひご覧ください♪

久米島の魅力の源「海洋深層水」

海の幸を中心にさまざまな特産品がある久米島。多くの特産品の魅力を支えているのが、久米島近海で取れる海洋深層水なのです。

海水は水深200mを境に、浅い部分は表層水、深い部分は深層水と呼ばれます。水深200mより深い場所にある海洋深層水は太陽が届かないため、安定して冷たく、微生物が育ちにくいことから清浄な状態が保たれ、豊富なミネラルを維持しています。久米島の海洋深層水は、200mよりさらに深い612mの位置から取水。そして、国内に15ある取水施設(2017年2月時点)の中で最大の「13,000トン/日」の取水能力を備えているのです!

そんな久米島の海洋深層水は、飲み水としてだけではなく、日本一の生産量を誇る車えびや海ぶどうの養殖など各種産業に大きく活かされていますそれぞれの特産品の魅力について、久米島町の大田町長に語っていただきました。

驚きの甘みとぷりっぷりの弾力! 生産量日本一の車えび!

ONI84446――久米島といえば、車えびが有名ですよね。

「はい、久米島は日本一の生産量を誇っています。 日本一になって10年くらいですね」

――久米島ではどのように養殖しているのですか?

「久米島にある沖縄県海洋深層水研究所で得た研究成果を生かして、車えびを養殖しています。以前は海外から輸入した親えびを使って養殖していたのですが、ウィルスなどが原因で大打撃を受けたこともありました。その後、海洋深層水研究所の研究によって親えびの育成に成功したので、以降は海洋深層水を活用して車えびを育てています。海洋深層水はきれいなことはもちろん、水温もとても低いので、車えび養殖に最適な水温を保ちやすいんです」

――久米島産車えびの味の特徴を教えてください。

「甘みが特徴ですね。いろいろな人に食べてもらっていますが、みなさん『初めてのおいしさだ』と驚かれます。特に、現場で皮をむいて食べる“活えびの刺し身”は忘れられないおいしさなので、ぜひ一度食べていただきたいですね。頭も捨てずに、唐揚げにして食べるとおいしいですよ」

――今後はどのような展望を描いていますか?

「今後の展望としては、海洋深層水の取水量を増やして年中養殖できる仕組みを目指しています。夏場は暑いので車えびがなかなか成長しないのですが、冷たい海洋深層水で水温を調整できればどの時期でも出荷できるようになります」

車えびのご購入は久米島産の車えびは、イオン琉球のオンラインショップにて購入できます。ぷりっぷりの甘い車えびをぜひ食べてみてください!

久米島の新たな特産品! 大粒の海ぶどう

ONI82851――久米島の海ぶどうについて教えてください。

「歴史は浅いですが、海洋深層水のおかげで久米島の海ぶどうは沖縄県内で一番の生産量を誇っています。 冷たい海洋深層水と温かい表面水を混ぜ合わせると、海ぶどうを育てるのに最適な25℃の水温に調整することができます。そのため、1年を通して品質の高い大粒の海ぶどうの生産ができるんです」

――おすすめの食べ方はありますか?

「そのまま食べてももちろんおいしいですが、おすすめは卵焼きです。久米島の海ぶどうは大粒なので、卵焼きに混ぜてもつぶつぶ感が失われない。同じく久米島産の赤鶏の濃厚な卵を使えば、どこに行っても食べられない、また食べたくなる海ぶどうの卵焼きが味わえますよ」

いつかは自給自足の島に! 久米島の新クリーンエネルギー

ONI84063――海洋深層水は発電にも利用していると伺いました。

「はい、海洋深層水の冷たい水と表層水の温かい水を活用して、温度差発電を行っています。現在はまだ研究段階ですが、いつかはこのクリーンエネルギーで久米島すべての電力をまかなうことを目指しています。石油燃料をなくして、久米島中にEV車を走らせたいですね」

――それができれば、地球環境への対策としていいモデルケースになりますね。

「はい、実際に注目度は高くて、海外からの視察も増えているんです。これからも研究・商業化を進めて、クリーンエネルギー100%の島を目指していきます」

久米島の海洋温度差発電は2013年に初めて発電に成功し、2014年に国の定める「海洋再生可能エネルギー実証フィールド」のひとつに選定されるなど、着実にその価値が高まっているクリーンエネルギーです。

自然の恵みの宝庫! 久米島の魅力をこれからも紹介していきます

久米島の皆さん
上記にご紹介した魅力以外にも、久米島には海洋深層水のきれいな水を使った化粧品や泡盛のもろみ粕を食べて育った肉質のいい久米島赤鶏 、全国的な評価も高い黒毛和牛、沖縄本島でもメジャーな久米仙など、ほかにはない魅力が満載です。

今回ご紹介した車えびや海ぶどうは、イオンの店頭やオンラインショップにて順次取り扱い予定。そしてSANCHU!ではそれぞれの特産品の魅力にぐぐっと迫る記事をどんどん公開していきますので、ぜひお楽しみに!

久米島の活車えびが買えるイオン琉球のオンラインショップはこちら

この記事をシェアする