2022.04.19 フード

4月が旬! つるつるシャキシャキの“勝連もずく”はいかが?

全国シェアの9割以上を占めているのが、沖縄の「もずく」。東海岸のうるま市勝連地域で採れるもずくは生産量が多く、太くてコシが強いのが特徴です。

今回は、勝連漁業協同組合にお邪魔して勝連もずくの魅力について教えてもらいました!

つるつるシャキシャキ! 食感が美味しい勝連のもずく

もずくざる
もずくは海藻の一種で、海底に網を張り、養殖で作られます。酢の物として食べるのが一般的ですが、冷やしそうめんに入れたり、卵焼きに入れたり、シラタキの代わりにすき焼きに入れたりといろいろなアレンジが楽しめる食材です。

うるま市勝連地域は沖縄の中でも特にもずくの養殖に向いている地域で、1本1本が太く、コシがあって食べごたえがあるのが特徴です。栄養成分のフコイダンをたくさん含んでいるのでヌメリがあり、ツルッと食べられます。

4月の第3日曜日は「もずくの日」として制定されていて、2022年は「4月17日」です。
もずくはちょうどこの時期に旬を迎え、つるつるシャキシャキと美味しい食感を楽しめます。

勝連漁業協同組合のみなさんにお話を伺いました!

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写真(左)商品企画・開発 古堅勧さん
写真(右)組合長 上原勇行さん

 
――沖縄のもずくについて、どのような食材か教えてください。
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古堅さん
「もずくは養殖で作られますが、養殖というよりは自然と養殖の間のようなイメージです。種網に種を付けて、それを沖に出して、あとは自然に任せて光合成で育っていきます。畑に近い感覚で、海の野菜と考えていいと思います。フコイダンを始め、栄養成分がいっぱい入っているので、健康にもいいですよ」

――勝連のもずくは特に太くてコシがあるとのことですが、どうしてそのように美味しくなるのでしょうか?
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上原さん
「勝連はもずくを育てるのに適した環境になっています。勝連半島は突き出ている地形になっていて、山がないから、雨が降っても川から赤土などが流れてくる心配がありません。太平洋から黒潮が流れ込んでくるのもいい環境です。
勝連はまた、浅瀬を指す「イノー」がとても広いのが特徴で、10mよりも浅く太陽光がたっぷり降り注ぐ海域が広くなっています。これにより網をたくさん張れて、美味しいもずくをたくさん作れます」

――勝連もずくの旬の時期はいつごろでしょうか?

上原さん
「勝連のもずくは、10月ごろから順次種付けを始めて、だいたい100~120日で食べ頃になっていきます。収穫はだいたい2月の末から6月までで、『もずくの日』にあたる4月の第3日曜くらいが最盛期です」

――冬のほうが育てるのに適しているのでしょうか?

上原さん
「沖縄では6月ごろから台風が来るので、その前に収穫して終わらないと全滅になってしまいます。だから夏は避けて、6月には収穫を終えるようにしています」

――美味しいもずくを作るためのポイントはありますか?

上原さん
「種付けしたらあとは光合成で育っていきますが、雑草の手入れをしないといけないので、潜って手入れします。手を入れたものがいいもずくになっていきます」

――「早摘みもずく」を販売されていますが、通常のもずくとの違いは?

古堅さん
「早摘みもずくは完熟になる前の若いもずくで、ヌメリがありつつ、特にコシがあってツルンとした食感です」

――おすすめの食べ方を教えてください。

上原さん
「一度も凍らせていないノンフローズンのもずくは、酢の物や味噌汁がおすすめです。夏場になったら、めんつゆと合わせるのもいいですし、冷やしそうめんと混ぜると最高ですよ」

古堅さん
「冬は鍋に入れるのもおすすめで、シラタキの代わりにすき焼きに入れたら美味しいですよ」
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――SANCHU!の読者へ向けて、メッセージをお願いします。

古堅さん
「勝連の生のもずくを食べてもらえたら、もずくの価値観が変わると思うので、ぜひ一度食べてみて欲しいです」
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後蔵根(くしくらね)勝美さん
「ウミンチュは海を大事にしています。海に出たらゴミを捨てない、缶なども必ず持って帰るように徹底しています。きれいな海で採れた勝連産のもずくはどこにも負けないと思うので、ぜひ食べてみてください」

上原さん
「勝連のもずくは、恵まれた土壌ときれいな海で育っています。いろいろな料理に合うので、ぜひご賞味ください」

勝連もずくが収穫される様子

漁場2
勝連は浅瀬の“イノー”が広がる、もずく養殖に適した地域。このように、上空からはもずくを育てる網がよく見えます。
モズク収穫写真
もずくは収穫の時期になると、このように潜ってポンプで吸い上げます。
勝連地域全体で、毎年およそ6,000~7,000トンのもずくが収穫されます。沖縄県全体だと、およそ20,000トンほどです。
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勝連漁業協同組合では、もずく漁師たちが水揚げしてきたもずくを集めて出荷していきます。
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もずくの中でも特に美味しい「生もずく」は、塩を用いて保存する「塩蔵」を行わず、汲み上げた海水でよく洗って無菌の状態に近づけます。旬の美味しいもずくはノンフローズンで出荷されるので、シャキシャキの食感がより楽しめます。
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県外向けには、塩蔵処理を行い、ポンプで一緒に吸い上げてしまった雑草や小さい貝を丁寧に取り除いていきます。

シャキシャキで美味しい勝連もずくをぜひご賞味ください!

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もずくは1年中楽しめる沖縄ならではの食材ですが、食感が特にいい生の「早摘みもずく」は旬の時期だけ!
ぜひイオン琉球のイオン・マックスバリュでお買い求めください♪

※一部取り扱いのない店舗がございます。

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