2016.11.14 フード

琉美豚とあぐ~やんばる島豚が育つ環境 そこには強いこだわりと愛らしさがありました

「県産ブランド豚」という言葉は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという方は少なくないはず。なかには、どういう環境で育てられているのか気になっている方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、琉美豚・あぐ~やんばる島豚がどのように飼育・肥育されているのか、そして「我那覇畜産 アグー村」の魅力や楽しみ方についてご紹介します。

こだわりのエサ、清潔な豚舎 県産ブランド豚を育てる環境

アグー村の建物
今回、琉美豚の美味しさのヒミツを探るため「我那覇畜産 アグー村」にお邪魔しました。

我那覇畜産 アグー村(以下アグー村)は、名護にあるアグーのテーマパーク。県産ブランド豚・琉美豚やあぐ~やんばる島豚を間近で鑑賞できることから、観光スポットとしても知られています。そんなアグー村には、現在約4,000頭の豚が飼育されています(豚舎も合わせると約1万2,000頭)。
黒豚
アグー村とは別に豚舎もあり、ここでは琉美豚はもちろん、あぐ~やんばる島豚の飼育または肥育が行われています。エサにはサトウキビの糖蜜とオリオンビール酵母、とうもろこし、麦、化石サンゴ、泡盛粕などを使用しています。これらは通常の飼料に比べ費用面で割増ですが、豚の健康や豚肉そのものの旨味を引き出すことを考え、採用されたとのこと。こだわりが詰まった独自のエサを使用していることから、美味しい脂質を作り出すことができているんですね。

また、豚舎は丁寧な清掃を心がけ、常に清潔にしているそうです。というのも、豚はとてもきれい好き! 異臭を嫌うのはもちろん、鼻で土を払い自分たちの寝床を作るほど、身の回りの環境をきれいにします。こうした豚の習性から、我那覇畜産のスタッフは毎日の清掃に余念がありません。また、25年前にいち早く“EM散布”を導入。豚舎床のオガクズについたアンモニアを分解することができています。ちなみに清掃が行き届いた環境は、衛生面で見ても申し分ありません。これにより、豚が病気にかかるのを防ぐことができています。
2つの表彰状
ちなみに、我那覇畜産は沖縄県による「アグーブランド豚 指定生産農場認定」と、沖縄県農業協同組合(JAおきなわ)による「あぐ~豚生産出荷者認定」を受けています。

見て・触れて・食べる! 我那覇畜産 アグー村はこう楽しむべし

黒豚のアップ
「強いこだわりのもと飼育・肥育されているアグーを間近で見てみたい」。そうお考えの方は、ぜひアグー村に足を運んでみてください。見るだけでなく、触れ合ったり味わったりできるテーマパークならではの楽しみ方が満載ですよ♪
3匹の豚
数あるコーナーのなかでも、とくにおすすめなのは“アグーランウェイ”。レッドカーペットのような花道を琉美豚やアグーが歩きます。お尻をプリッとさせて歩く姿はとてもキュート! この様子は、アグーランウェイの向かいにあるエサやり場から見学することができます。
豚がたくさん
ちなみに、見学時は実際にエサやりを体験することも可能。エサやり場にある鐘を鳴らすと、木陰で一休みしていたアグーたちが一斉にランウェイを歩きます。というのも、鐘はエサをあげる合図。「待ってました!」と言わんばかりに、目をキラキラと輝かせたアグーたちがエサやり場の前に勢揃いします。美味しそうにエサを食べるアグーたちに、きっと身も心も癒されるはずです。
エサを食べる豚
なお、エサやり場は2階建てになっており、そこからランウェイに通じているパイプを使ってエサをあげるため、小さな子どもでも安心して挑戦できますよ。
豚鼻
そして、“どうぶつ広場”も外せないコーナーのひとつ。ここでは、アグーだけでなくヤギや犬などと触れ合うこともできます。ゲージのなかにはアグーの子豚もいましたが、その愛くるしさにライターは胸をキュンキュンさせていました♡

ここで飼育されているアグーは芸達者で、なんとおすわりとお手をマスターしているのです! 話によると、同じくどうぶつ広場にいる犬を見てマネするようになったとか……。スタッフさんの声に反応して、一生懸命おすわりとお手をする様子はとても愛らしく、見ているだけで顔が綻んでしまいました♪ おすわりとお手ができたご褒美は、アグー村を囲むように繁っているシークヮーサーの実。大好物なんだそうです。
豚と飼育員
このほか、入り口のすぐ側にある食堂兼お土産ショップもおすすめです。とんが丼(豚丼)やしょうが焼き、とんかつなど、ここでしか味わえないメニューが盛りだくさん! 実際にライターもしょうが焼きをいただきましたが、とても美味しくて箸が止まりませんでした。
陳列棚
また、ここではアグーハンカチやアグーボールペン、アグーのぬいぐるみなどのオリジナルグッズを多数販売しています。とってもキュートなぬいぐるみと目が合ったら、連れて帰らずにはいられないかも……?
獣魂碑
そして、アグー村内には“獣魂碑”もあります。私たちは、動物たちの貴重な命をいただいて生きています。だからこそ、その命に常に感謝するとともに、それを「いただきます」という言葉で表現していくことが大切ですね。

あなたも我那覇畜産 アグー村に行ってみよう!

歩いている豚
いかがでしたか? 清潔な環境下でブランド豚を飼育・肥育している我那覇畜産。環境だけでなく、エサにも強いこだわりを持っており、それらを合わせることでくさみがなくアクの少ない琉美豚と、締まりのある肉質が特徴のあぐ~やんばる島豚を生み出しています。
そんな琉美豚やあぐ~やんばる島豚の姿を間近で見ることができる、我那覇畜産 アグー村。「ブランド豚に興味がある」、「実際に触れ合ってみたい」という方は、ぜひアグー村に足を運んでみてください。他のテーマパークにはない、豚のテーマパークならではの魅力にきっと心を掴まれるはずです。

ちなみに、琉美豚とあぐ~やんばる島豚はお近くのイオン、マックスバリュ、ザ・ビックにてお買い求めいただけます。ぜひ味わってみてください!
アグー村のスタッフ
なお今回、我那覇畜産 アグー村の記事を掲載するにあたり、我那覇畜産の我那覇明さんと我那覇崇さんにお話を伺いました。ご協力いただき、ありがとうございました。

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